本当に困っている人たちはいわゆる穢れた場所にいることも多いのです。人や場所を選ばない、それがヒーラーにとって大切なポイントの一つではないでしょうか。
「木は、そこが嫌いな場所だったとしても、成功するためにはその場所で花を咲かせ実を実らせるしかありません。成長していく中で、いかに自然と調和していったらよいのかという資質を与えてくれる力を持っているのです(ベルエール様HPから引用)」。この言葉は、サイモン&スーさんというご夫婦のヒーラーさんのものです。彼らはスピリチュアルの本場であるイギリス在住で、クリスタル&ジェム・セラピスト協会 (ICGT)上席教官(サイモン・リリー氏) 英国フラワーエッセンスプロデューサーズ協会(BAFEP)会員、及び代表(スー・リリー氏) 英国クリスタルヒーリング関連団体連盟(ACHO)議長(スー・リリー氏)などなどなどと凄い肩書きを色々持っていらっしゃいます。でも、ある意味そんなことはどうでもいいのです。肩書きが立派でもウン?という人もいますから。
中目黒のガンガン音楽がかかっているカフェで、「ヒーリングが必要な人たちというのは、必ずしもいい環境にいるとはいえない。だから、どんな環境でも自分がぶれない事が大切なんです。どこでも出来る、というのが大切なポイント。非日常的な空間や世界でしかできないということは不自由なことですね」とお話してくださいました。特別なものは日常と乖離(かいり)してしまうそうです。
実際、そのカフェもヒーリングの話やヒーリングをしてもらうのに適切とは一般的にはあまり感じない所。でも、二人はそんなの関係なーい、みたい。透明感のある色がついたフィルムのような素材の小さな四角のものを並べ、簡単カラーセラピーの始まり。「今はこの方法をやるしかない、と闘志に燃えていますが疲れていますね……」。もの凄く簡単なやり方なのにとっても的を得ている。そして、小さなライトを使いフィルムのようなものに光を当てその光を私の身体へ。足りないエネルギーを充電。ルーンでも視てもらいましたが、そのルーンは落ちている木々を磨いて彫ってご自身で作られたものだとか。とても温かくて、持っているだけでお守りになりそうなものでした。ヒーリングをするのにお金がかかる、なんていうのもナンセンスというお考え。カラーセラピーの道具もルーンも全部ただよ!とチャーミングに笑っていました。どんな場所でもそこにある何かですぐにヒーリングが出来る、それを彼らは大切にしているし、教えている根底の姿勢にお持ちなのではないでしょうか。
初めてお会いしたのは、前回の癒しフェア。歩いていて目が合った瞬間に優しい瞳で微笑んでくれた人、それがサイモン・リリー氏でした。もちろん、私が実行委員長だとご存知ありません。瞬時に気分が晴れました。その後、ご挨拶をさせていただき「ざわついた会場で大丈夫ですか?」とお伺いすると「とっても楽しいよ!」。地に足の着いたヒーリングがご夫妻の信条のようですが、“今を感謝して楽しむ”という姿に、実践して生きるということを学んだような気がします。