“IKKO流! 癒しって何?”「せつなさはオンナを美しくする」。「幸せにどっぷり浸かり過ぎない」。心に響くIKKO一流の言葉を癒しフェアで届けたい。
事務局のスタッフはIKKOさん大好きほとんどが実際にはお会いしたことのない人間ばかりだが、打ち合わせの内容を伝えると、みんなIKKOさんに惹かれる。
「特設会場だということは分かっているの。でもね、少しでも華やかになるように、キャットウォークを作って欲しいの。ただ、経費の問題があるでしょ? だから言ってね、IKKOさん、これは無理だけれど、これならできそうとか。キャットウォークも数メートルでもいいのよ。お金をかける部分、かけない部分、それは工夫しましょうよ」
「癒しって色々よ。いつもいつも幸せだったら不満が生まれるの。一生懸命働くから、その後に癒されたいとも思う。大変だった分、ありがたみも感じるの」
「例えばね、今日はキレイなベッドで寝ることが必要か、それとも睡眠時間を削っても軽井沢の別荘まで行って、テラスで星空を眺めながら過ごすのが大切か。どっちが自分に必要な癒しかってこと」
「私、真実だけを語るようにしているの。川はいつも流れているから澄んでいるわよね。でも、池は流れないから色々なものが溜まって淀んでくる。それはそれで栄養なのかもしれないけれど、ボウフラが湧いてくるの。川は澄んでいるからアユがいるでしょ。私はね、嘘をつくと心にボウフラが湧くと思っているの」
「昨日、エスカレーターでおばあちゃんがふらついて落ちて来たのよ。もう一瞬のことだったけど、何分にも感じたわ。そおしたらね、おばあちゃんの下の女の人もふらついたから、私が支えたの。私のことは、マネージャーが支えてね。おばあちゃんの手がレーンに巻き込まれたんじゃないかって、早く助けなきゃって、そればかり思った。おばあちゃんのカートを『あんた!! 早く引き上げなさいよ!』って女の人に怒鳴っちゃったわよ。周囲の人は誰も助けてくれないの。そんなものかしら。上にいたうちのマネージャーがカートも引き上げて事なきを得たけど。おばあちゃんの手を見て、大丈夫だったのが何よりで、ほんと、ホッとしたわぁ」
老若男女、富める者そうでないもの、きっと皆に差別のないIKKOさん。熱く語って大笑いをして、時に仕事には厳しく、そして度がつく真摯なIKKOさん。「ねぇ、肌がきれいになったと思わない?」とキュートな質問をするIKKOさん。
いつも思う。IKKOさんの心は透明な川のように澄んでいてとてもキレイ。それをストレートにぶつけると「それは分からないわよ」とそこまで真正直。少しでもある“そうじゃない部分”を隠さない。IKKOさん、私はやっぱりIKKOさんは心に真実がある人だと感じています。
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