拝啓。
癒しフェアでもお馴染みの、ホメオパシーの大家、由井寅子先生。新刊「愛じゃ!人生をかけて人を愛するのじゃ」を拝見しました。子どもが病気になるのは、遺伝子から受け継いだネガティブな要素や、お腹にいる最中にたまった吐き出したいものを体内から排除するため、というご説明はとても納得がいきました。だから、子どもは頻繁に病気するのですね。「なんで、うちの子はこんなに弱いの?」などと、つい親は心配しがち。でも、もしかして過剰に心配する必要はない? また、子どもは泣くのが仕事の一つだから、泣いてもほっておけ、という説もありますが、それは大間違いだと思いました。というのも、赤ん坊にとって、泣くことだけが唯一のコンタクトツール。大人と違って背中が痒くても自分ではどうにもならない。だからこそ、むずがったり泣いたりして、命をつなぐコミュニケーションをしている。つまり、泣いても相手にされないのは、生命の危機。そのトラウマってなかなか消えないかも。
実は、これはわたくしの考えなのですが、大人でも不安の根源は生命の危機と切っても切り離せないものだと思うのです。仕事は大丈夫かしら→ずっと食べて行けるかしら。この彼でいいのかしら→私を守ってくれるかしら。記憶もない時に感じた恐怖を引きずっているような気がする……のは、私だけ?
ホメオパシーは、ネガティブを同種療法によって吐き出していく代替療法と、私は認識しています。「人はなぜ病気になるのか」。これが、寅子先生がお話をする今回のテーマです。
敬具
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