ゲスト
長吉秀夫
大麻・祭り・神秘世界を世界で取材
ストリートカルチャーも造詣が深い
作家・ヘンプライフ編集長
ながよし ひでお
HEMP LIFE編集長・作家。1961年、東京都生まれ。明治大学卒業。大学在学中より、舞台制作者として、内外の民俗音楽・舞踊やロックと出会い、全国津々浦々をツアーする日々が続く。
その傍ら、ジャマイカやインド、ニューヨーク、ツバルなどを訪れながら、大麻やドラッグ、精神世界、ストリート・カルチャーなどを中心にした執筆を行い、現在に至る。
著書に『医療大麻入門』(veggy Books)、『タトゥー・エイジ』(幻冬舎)、『大麻入門』(幻冬舎新書)などがある。
【無料コラボトークショー】「麻の神秘と不思議に迫る 聖なる植物、麻の世界を紹介」8/6(日)14:15~15:15
日本初のベジタリアン雑誌「veggy」編集長 吉良 さおりさんとのコラボトークショー!
吉良さんのプロフィールはこちら
縄文時代化から使用されてきた麻の神秘的な魅力について、さらに近年注目されるスーパーフードとしての機能性について。古今東西のさまざまな情報を元にお話しします。
麻は、日本でも昔から神の依り代とされており、神道では注連縄や鈴緒などに使われてきました。また、ヒンドゥー教やゾロアスター教、古代エジプトやキリスト教でも麻は神聖な植物とされてきました。
麻からとれる上質な繊維で作られた衣服も、世界中の神事で使われてきました。天皇即位の際の「大嘗祭」では、天皇に即位する者は「あらたえ」とよばれる麻の衣(ころも)を着用し、神と一体化する儀式が行われます。また、神社のお札は「神宮大麻」とよばれ、その中には麻の繊維である「精麻」が入っています。
世界に目を転じると、ヒンドゥー教では麻は三大神のシヴァの化身に位置づけられ、麻の薬効成分による変性意識は、神と繋がるための重要な要素とされています。また、キリストが使用した聖油は麻のオイルではなかったかという説もあります。
薬草としても、アーユルヴェーダや中医学などの世界伝統医学でも数千年前から使用されてきました。日本でも戦前までは喘息や子供の疳の虫(かんのむし)を治すために使われてきました。そして、20世紀末から麻の薬効が科学的に次々に証明されはじめたことにより、現在、欧米社会を中心に、改めて麻の有効性について世界中が注目しています。
世界中のどこにでも生育し、衣服や食料やロープや燃料、そして医療や神事にも使われてきた麻の不思議な力についてお話します。