ゲスト
川嶋朗
「統合医療、自然医療」のカリスマ
神奈川歯科大学大学院統合医療学講座 特任教授・教育センター センター長、統合医療SDMクリニック院長
【川嶋朗(かわしまあきら)/プロフィール】
神奈川歯科大学大学院統合医療学講座 特任教授
神奈川歯科大学大学院統合医療教育センター センター長
統合医療SDMクリニック院長
〈生育、主な活動、研究分野、趣味など〉
東京都台東区にて育ち、少年時代は児童劇団こまどりに所属し子役、1970~1971年の1年間NHKの連続ドラマで主役。
北海道大学医学部在籍中に東洋医学研究会創設・主宰。東京女子医科大学入局後は、腎臓の蛋白代謝などの研究に従事。Harvard Medical School & Massachusetts General Hospitalでは増殖因子の転写調節の研究などに従事。
2003~2014年東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長、東京有明医療大学教授を経て現職。
自然治癒力を重視し、近代西洋医学と補完代替医療を統合した医療の実践を日本の医科大学で初めて立ち上げ、現在、日本初の高等教育機関における統合医療教育を実施中。日本の医療系の大学の統合医療の教育・臨床・研究の第一線に立っている。
「よりよく生きる」「悔いのない、満足のいく人生を送る」ための心得として、「自分の理想的な死とは何か」を考えるQOD(クオリティ・オブ・デス=死の質)の提唱者。
略歴
【学歴・職歴等】
1983年 北海道大学 医学部 医学科 卒業
1986年~1990年 東京女子医科大学 大学院 医学研究科
2001年 東京女子医科大学 腎臓病総合医療センター 内科&血液浄化部門 講師
2004年 東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所 自然医療部門 准教授
2014年 東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 教授
現在に至る
【所属学会・資格等】
日本内科学会 認定医・総合内科専門医
日本統合医療学会 理事・資格認定委員会委員長 認定医・指導医
日本予防医学会 理事
日本ホリスティック医学協会 常任理事・関東フォーラム委員長
国際生命情報科学会(ISLIS) 理事 など
【著書等】
ヘルシーエイジングのための自然医療(医学と看護社)
医者にはがんは治せない 自分の力で病気を治す30の方法(宝島社)
医者は自分や家族がかんになった時、どんな治療をするのか(アスコム)
これからの東洋医学(日本文芸社)
病気の9割は「あいうえお」で防げ!(創英社/三省堂書店)
医者に殺されないための「かかりつけ医」の見つけ方(光文社)
人生最後の日に笑顔でいるために今日できること(イースト・プレス)
原因不明のカラダの不調は温熱で驚くほど改善する(評言社 2024年3月)
どうせ一度きりの人生だから(アスコム 2024年4月) など多数
川嶋朗 – ヒーローズインタビュー! HeroesInterview
川嶋朗 医師(かわしまあきら)|ドクターズガイド|時事メディカル|
【無料講演】がんに対する統合医療
20世紀に花開いた西洋医学は急性疾患や感染症などの原因究明とともに、その治療を可能にしてきた。
しかしその反面、末期がん、生活習慣病などの慢性疾患、原因不明の疾患、精神的な要素の関与する疾患、再発性の疾患などについては治療に苦慮する例も少なくない。
加えて個々の体質や体調を考慮した治療はほとんどなされていない。
こうした背景から、欧米では西洋医学の欠点を補い、患者を全人的に治療できる補完代替医療(CAM)が盛んに行われるようになってきている。最近では、CAMに西洋医学的アプローチを包含した統合医療(IM)が論じられるようになってきた。
2014年12月17日、国立補完代替医療センターは、国立補完統合健康センターに名称変更された。米国も公式にIMを認め、その定義も掲げた。世界的にIMに関心が高まってきていることは明らかで、今まさに医療の変換期であるといえよう。
演者は、東京女子医大附属青山自然医療研究所クリニックの所長として10年以上のIMの診療を実践し、現在も現職の立場で継続中である。
診療の現場では、「統合医療とは、個人の年齢や性別、性格、生活環境さらに個人が人生をどう歩み、どう死んでいくかまで考え、西洋医学、相補(補完)・代替医療を問わず、あらゆる療法からその個人にあったものを見つけ、提供する医療」と定義している。
言い換えれば、人を幸せにする医療、さらに言えば、死を迎えたときに人生に満足して死んでいく(悔いが最小限の)医療ということになる。
がんの診療現場において、がん患者のCAM利用率は45%、緩和ケア病棟では60%以上と言われている。
がん患者がCAMを求める理由は、
①西洋医学で万策尽きた
②西洋医学との相乗効果を期待する
③西洋医学を嫌う、である。
がん治療におけるCAMには、がんそのものに対する効果、自己治癒力の増強、副作用の軽減、QOLの改善などが期待できる。
U.S.News & World Reportベスト・ホスピタルがん部門において、常に上位2位以内に選ばれているMemorial Sloan-Kettering Cancer Center、MD Anderson Cancer Centerには、統合医療の部署が存在する。米国におけるがん診療現場では、内科、外科、放射線科、そしてCAMがタッグを組んでその診療に当たるという。
がん診療において、もはやCAMは必須のものと言っても過言ではない。
本講演では、西洋医学を含んだIMによるがん治療について概説し、CAMの可能性や問題点などについても述べてみたい。
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無料講演日程:11/30(土)16:45~17:45
参加費:無料
会場:癒しフェア2024東京 展示会場内
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